ここは草原です

草原ではいろんなひとがいろんなことをおしゃべりします

昨年から最近にかけて、自分の描いた絵を買ってもらうという出来事に恵まれている。特別な依頼でない限り、絵を特定の誰かに向けて描くことはいまのところないけども、その絵を気に入ってくれて大切に自分の生活のなかに飾ってくれるひとがいることが不思議です。絵は(もちろん絵以外のものもだけど)一生の相棒みたいなものになると思っている。気に入らなくなっても簡単に捨てられないと思うし。飾っていようが、その日の気分で押し入れにしまっていようが、誰かに譲ってしまおうが、ずっとその人のやり方でつき合っていくものになると思う。私自身はそういった勇気がまだ足りないのかわからないけど、誰かの作品を買うことがまだほとんどない。考えすぎかもしれない。個展が終わってから、気合いを入れて切り替えだ!と思っていてもずるずると体調を崩しまくっている。それまで割と元気だったにもかかわらず。でもその周辺に起こった素晴らしい時間との釣り合わせだったら仕方ない。体調もやっと少しずつ良くなってきて、ようやく今年も頑張ろうという気持ちになってきた。遅。ずるずる生きていきます。わたしも誰かのつくりだしたものに救われるように日々生きられています。ありがとうございます。感謝をたくさん言いたいひとにも、言いたいことがありすぎて逆になにも言えなくなったりしていて、すみません。わたしには、お米を磨いだ水がほんとに透明になるまで何度も水をすてるように、たくさんの時間が必要みたいです。そんな必要がなくても。そんな必要がないことも知っています。だから制作してスピードをあげていけたらと思います。今年もよろしくお願いいたします。わたしの絵をみて色がきれいだなあとか変な世界だな、とか一瞬でも生活のことを忘れちゃったりとか、また思い出したりとか、死ぬことも一瞬でも忘れちゃったりとかするひとがいたらいいな。もちろんそれ以外でも。たくさんのものに出会えますように。